こどもの頃の記憶②
うちは、とりあえず朝から最悪だった。
ご飯を食べていると、父親がパンツ1丁で起きてくる。
しかも、ブリーフだ。着ろよ。
見たくないものを見せられている気分になる。
でも言えない。
うちは亭主関白で、父は独裁者みたいになる時がある。
自分がいった事に従わないやつは、とことん怒鳴る。
謝るまで怒鳴る。
怒鳴ったり、物にあたる。
身長が175以上で体重が100ぐらいだったはず。
体格も大きい、怒鳴り声はもっと大きい。
見た目から圧があった。
しかも、短気。
「おはよう」
挨拶をしていれば大丈夫なんだけど、ブリーフ1丁のほか、
気になる事がある。
ヘビースモーカーだ。
起きてきたら、まず母がお茶を出す。
子供たちは挨拶。
そして、父は新聞を広げて、タバコを吸う。
私はめちゃくちゃ副流煙を浴びながら、育ったと思う。
今のご時世なら信じられないでしょうが、子供がご飯食べている横で
タバコ吸ってました。
朝食は少しタバコの煙い味がしながら、食べ終わって
タイニートゥーンを見て、家を出る。
でも、ここでも憂鬱で、全身が緊張する時間帯があった。