こどもの頃の記憶⑤

 自分は3人兄弟の真ん中だ。なので、下にも兄弟がいる。


私が幼稚園の時に母が入院した事があり、


まだ1~2歳だった赤ちゃんを寂しいと思わせてはいけない、と思った。


自分が遊ぶ時もずっとそばにいてあげて、ずっと一緒にいた。


歩けなくなったと泣けば、おんぶしたし


砂場で砂山を作っていれば、もっと大きくなるように手伝った。


可愛かった。


荒んだ家の中で、下の兄弟の存在だけが癒しだった。


天使のようだった。


この子は嫌な思いをしてほしくない、寂しい思いをしてほしくない、


そう思っていた。



下の兄弟が小学生になって、自分の友達ができるまでは


自分の友達と遊ぶ時にも一緒に連れて行き、ひとりにはしなかった。

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