倉庫の女①
単発バイトをすることになった。
倉庫内作業☆即払い☆簡単☆、みたいな内容の募集だった。
♪~
スマホに仕事の詳細が送られてくる。
始業 9:00
終業 18:00
遅刻厳禁・・・・場所、本社所在地、ではなくて就業所在地、は、と。
ん???
なんだか聞いたことがない場所。
アプリで行き方を調べる。
げ!!!
駅からバスで26個先の停留所・・・。白目( 一一)
てことは、何時起き・・・・?
何時発よ・・・・
就業時間も日中、日給も良いのだが、駅から遠いのが難点。
ま、もう応募したし、行くしかないべ。
当日朝。
単発バイトだし、フルメイクで綺麗に見せるより、
遅刻しない方が ダ・イ・ジ・!!!!!
てことで、眉毛かいて、すぐに出た。
学校行ってた時より早く出てる気がする・・・。
これは昼、お腹すくよね??
朝、スーツだらけの駅のホームに私服(眉毛のみ)の自分。
浮いていないか、気になる。
が、よく考えたら、オジサンたちはスーツ着てるけど、
髭はそってると思うけど、
すっぴんだよね。
なぜか、大丈夫な気がした。
自分が普段利用していない時間帯は新鮮。
こんな早くても混んでてビックリ。
(何してる人たちなんだろ。今からってことは8時出社?早くね?)
(幹部なのかなー・・・それとも、私のように自宅から遠い系ですか。)
(私は今日単発だけど、毎日はしんどいよね。すごいなー・・・体力あるぜ。)
すでに混んでいる車内で、これが日常と言わんばかりに座っている方々を見て
尊敬する自分。
電車を降り、バス停に向かうと・・・・
え
ずら ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄っと人が並んでいる。
しかも、きっと私と同じ単発バイトでは?と思われる。
スニーカー、Tシャツ、Gパン以外のズボン(長いやつ)、そしてリュック。
心なしか、黒系が多い気がする。
これは1本見送って次のバスにしたい。
座っていきたい、長旅だもの。
すでに早朝の電車通勤でHPが減りつつあった。